雑記
言いたいことはツイッターでほとんど言ってたので、超久々。
ちょっとした整理
こんな記事読んでちょっと感想をまとめたくなった。意図的かそうでないのか分からないけど、たまに見かける怪しい企業の業績説明。おっさんがドヤ顔で解説するほどの内容じゃない(経理やってたり自営の人ならもっと詳しい)けど、日記ということで許してください。
何が怪しいかって、使う数字がばらばらすぎて完全にミスリードを誘う。
読んでみてざっとこんな感じ
・営業損益が第一四半期の94億円の赤字から2億円の赤字になった。 →ふむふむ。
・だが、売り上げは前年同期比で12.8%ダウン
→さっきまで第一四半期の営業利益との比較なのになんで前年の売り上げと比較する?
→それに前年同期は232億円の営業赤字なんだから前年より改善してると見るのが普通じゃないか?
・収益改善の主因は、円安による為替差益(155億円)
→前年同期の為替差益は183億円だけど?
→そもそも営業利益の話してなかったか?営業利益に為替差益は入らないよ(※)。
→為替を入れた経常利益だと221億円の黒字なんだがそこはスルー?
※会社によりますが、普通為替差益は営業外収益になります。任天堂もそうしてます。
ポイントとして、こんな記事は気をつけて読んだほうがいいとおもってます。
・営業利益と経常利益、純利益をごっちゃに語る。
割とよく見ます。今回の例だと営業利益の改善が為替のおかげのように誤解を生みかねません。
違いの解説書こうと思ったけど、よく考えたらはてなが勝手に解説へのリンク張ってくれると思うのでやめます。
・数字の集計期間がころころ変わる。
単純に、読んでてよく分からなくなります。今回で言えばある期間の売り上げで語ったり別の期間の利益で語ったりです。
・売り上げと利益をごっちゃに語る。
売り上げと利益が直結してるという誤解は割と一般的で、この記事もそういう意識があるのかもしれません。ですが、売り上げが落ちても利益が上がることは普通にあります。その逆も普通にあります。
売れると儲かるが完全に一体なのは原価がほぼ固定みたいなもんで在庫リスクもないゲームのダウンロード販売やソシャゲくらいじゃないでしょうか。
まぁ、上場企業なら決算データは普通公開されてますから、株を買うとかで気になったらそっちを確認すればいいだけですが、そんなにみんな暇なわけなく、記事のコメント見るとやっぱりミスリードしてる人がいます。
自分もまったく知らない分野ではきっといろんな記事でミスリードしてるんだろうなぁ。と痛感した次第です。世の中怖いですね。
それでは。