天才と呼べる漫画家
書きかけの記事を完成させて超久々に更新。
ネットでダラダラしてたら、”天才と呼べる漫画家は誰か”みたいな話題がありました。
当然正解も結論もないわけですが、楽しく読め、漫画好きとして自分なりに考えてみましたので晒します。
なお、レギュレーションとして1985年以降にデビューした人を対象にしています。これは、ベテラン大御所と現在の人を同列で語るのは無理があるという思いからです。
あと、天才であるか否かを語ることと漫画家の優劣を語ることは別次元であるというスタンスです。天才とは違うけどすばらしい漫画家はたくさんいます(この話はまたいつか)。
この記事では天才を”今までにない新しい世界を切り開いた人”と考えています。
では、出版社別に。
※多くの会社で書いてる人は代表作で記載してます。
そうなると、面白味はないけど井上雄彦(SLAM DUNK)だと思います。バスケの知名度に大きく貢献し、またバスケ漫画というジャンルの成立に大きく貢献しました。この功績にはちょっと前に始まったDEAR BOYSの影響も大きく、すべてスラムダンクの功績とは言えませんが、それにしたって色々別格です。
講談社(マガジンとかモーニングとか)
レギュレーションで大友克洋、江川達也をはじめ多数の方が消えました。過去から現在に至るまで漫画的にもっともお世話になってる出版社だけに悩みます。
あまたいる候補の中から、藤島康介(ああっ女神さまっ)に一票。ドラえもんが美女だったらという妄想をそのまま絵にした執念はすばらしい・・・・。って冗談はおいておいて、卓越したキャラクターのデザイン力と確かな構成は現在にも強い影響を残した人だと思います。
すごく好きだというわけでもないのですが、天才ではあると思います。
小学館(サンデーとかスピリッツとか)
あり得ないほどぶっ飛んだストーリー展開を納得させる構成の説得力から、高橋しん(いいひと。、最終兵器彼女)に一票。特に最終兵器彼女の”世界の危機はおいといて、二人の男女について描く”というストーリー展開の成功は現在まで多大な影響を与えてると思います。
秋田書店(チャンピオン)
過去を見れば手塚治虫や水島新司のような歴史的天才がいくらでもいますが、当然今回ははずれます。好きな漫画は腐るほど有りますがマニアックすぎて世に認められた天才、って感じではない気がします。
心苦しいですが、該当無しとさせていただきます。
その他
西原理恵子(とにかくいろんな所:毎日かあさん) デビューは小学館ですが、多数の出版社でかいてるのでここに入れておきます。女性漫画化の自分語りというスタイルでたくさんのフォロワーを生みました。
急激にマニアック度が高まります。
あずまきよひこ(角川?:あずまんが大王) 出版界の再編でややこしいですが、今は角川。日常系の元祖ですね。それより前からこんな漫画は山のようにあったのですが、女の子が日常を過ごすさまを漫画 にし、売れたらアニメにするという流れを成功させたのはこの漫画が最初でしょう。
麻宮騎亜(角川:サイレントメビウスとか) 誰だ?ってレベルですね。メジャーな人ではないですが、美女美少女がガチバトルをやるスタイルやサイバーパンクな世界観や魔物の描写など、今に与えた影響は絶大です。もっとも、この人一番の功績(罪?)はアニメーターとしてホシノルリを誕生させてしまったことでしょうね・・・・。
いかがでしょうか。思い返すと、90年代あたりからは唯一無二の個性を売りにした漫画と、確立されたスタイルの中で勝負する漫画に二分されてきて、新しい世界の確立は難しくなってきた気がします。そんな中でも新しい時代を作る天才はいたのだな、と改めて思いました。
皆様の思う天才はどんな定義で、どんな人でしょうか?
それでは。